クリニックからのお知らせ
RSウイルスとヘルパンギーナ
RSウイルスとヘルパンギーナの流行について
現在RSウイルスは2023年24週の集計で全国定点あたり2.9人/週 患者数9093人と2021年と同じく急速に増加しています。宮城県では定点あたり3.69人/週 患者数203人と全国平均よりも急激に増加しています。7月現在での予測数は定点あたり6.67人を超えるものと考えられます。この感染症は3歳までにほぼ100%のこどもが罹患していますので、恐れることはありませんが、お子様、特に乳児で咳がひどい場合、痰が絡んでいる場合、唸るような呼吸をしている場合にはRSV感染症が考えられるのでかかりつけ医を受診しましょう。
ヘルパンギーナですが仙台市内の報告数が15.22人/週と増加中です。警報が出ています。まだピークとは言えない状況です。発症の原因となるウイルスは、コクサッキーウイルスやエコーウイルスとされています。これらのウイルスは接触感染と飛沫感染によって広がっていきます。そのため、保育園・幼稚園・学校など子どもたちが密接して過ごすような環境で流行しやすいと考えられています。症状が治っても2〜4週は便にウイルスが含まれるため、オムツの処理等のあとは手洗い等をお願いします。今年のヘルパンギーナの咽頭所見は咽頭痛と小水疱で、水疱が破れてできる白い潰瘍を認めることが少ないようです。喉を開けて白い潰瘍がある場合は非常に強い痛みを伴うので食事ができない場合には水分の摂取に十分注意ください。
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